傘に関する豆知識

傘はそのまま捨てられる?正しい捨て方をご紹介!

2023.10.31

傘はどうやって捨てれば良い?

天気予報が外れて突然雨が降ってきた、というときに役立つのがコンビニのビニール傘ですよね。リーズナブルで手軽に買えるので、「突然雨になってもコンビニで買えば良いや」とついつい考えてしまいがち。
しかし、ビニール傘のような傘は壊れやすいのも特徴の一つです。強風にあおられて骨が折れたり、パーツが外れたりした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

またコンビニ傘以外の折りたたみ傘や長傘も、使用されている素材がパーツごとに違うので、壊れてしまったときに何ごみとして出せば良いのか、正しい捨て方がわからなくて困りますよね。

今回の記事では、

  • 傘の捨て方パターン
  • 傘の消費量
  • 環境にやさしく長持ちしやすい傘の選び方
  • おすすめの傘

についてご紹介します!傘の捨て方で困っている方もぜひ参考にしてみてくださいね。

傘の捨て方のパターン4選と処分する以外の方法4選

傘の捨て方と言ってもいくつかパターンがあります。それぞれの捨て方を見ていきましょう。

道端に並べられたカラフルなゴミ箱

【大前提】住んでいる自治体の分別方法に従おう

最初に結論からお伝えすると、壊れた傘の捨て方は自治体によって大きく異なります。まずはお住まいの自治体ホームページやご家庭に配布されているごみの分別表を参照し、その地域で決められた捨て方を確認しましょう。
ごみの分別を面倒に感じる方もいますが、誤った分別をしてしまうと正しく処分されずに環境汚染につながるだけでなく、身近なところで言えばごみ回収業者の方にも迷惑がかかります。地域によっては細かくルールが決められているところもあるので、必ずチェックするようにしましょう。

不燃ごみとして扱う自治体が多い

上述のとおり、傘のごみの分別方法は各自治体によって異なります。あくまで一つの傾向としてですが、傘のごみは分解せずにそのまま不燃ごみとして扱う自治体が多いようです。
分別する自治体によって「家庭ごみ」「普通ごみ」「燃やせないごみ」等々呼び方は違いますが、いずれも不燃ごみとしての扱いです。不燃ごみとして扱う自治体にお住まいであれば、廃棄の際に複雑な作業が必要ないので負担も少なく捨てられるでしょう。

粗大ごみとして捨てる

不燃ごみとして扱っている自治体であっても、長さが30cm以上・50cm以上の大きな傘は粗大ごみとして出さなければいけない場合があります。事前に捨てたい傘の大きさを確認し、粗大ごみに該当する場合は指定された廃棄方法に従って捨てるようにしましょう。

傘を分解して捨てる

一部の自治体では、傘をパーツごとに分解して捨てなければならないところもあります。
メーカーにもよりますが、傘の素材パーツは

  • プラスチックパーツ(傘の柄部分)
  • 金属パーツ(傘の骨部分)
  • ビニールや布パーツ(傘の生地部分)

の3つに大きく分かれています。それぞれを分解する手順をご紹介します。流れは以下のとおりです。

  1. 事前に分解する道具を準備する
  2. 傘生地の先端にあるキャップ(露先・つゆさき)を外す
  3. 傘の先端部分(石突き)を外す
  4. 傘生地を外す
  5. 持ち手を外す

事前に分解する道具を準備する

傘は自力でも分解できますが、慣れない作業である上に先端の尖ったパーツも多く、道具がないとケガをするリスクがあるのでとても危険です。
傘を分解する際は事前に

  • 軍手
  • ペンチ
  • はさみ

を準備するようにして、ケガなく作業していきましょう。

傘生地の先端にあるキャップ(露先・つゆさき)を外す

まずは傘生地の先端にあるキャップ(露先・つゆさき)を外していきましょう。傘を閉じた状態で反時計回りに回すと簡単に外れるものが多いですよ。
稀に接着剤などで固定されているものもあるので、その場合はペンチを使って引き抜きます。ただし、固く接着された露先を無理に外そうとすると外れた時の反動でケガをする恐れも。
チャレンジしてみて外れなさそうな場合は、そのまま次の工程に進んでも問題ありません。

傘の先端部分(石突き)を外す

次に、傘を閉じたときの先端部分(石突き)を外していきます。こちらも比較的簡単に引き抜くことができるものが多いパーツです。先ほどの露先と同様、接着剤などで固定されているものはペンチで回しながら引き抜くと良いでしょう。

傘生地を外す

露先と石突きが外せれば、傘生地は自然と外れることも多いでしょう。ビニール傘ではなく、布製の傘生地のものは骨組みと生地が糸で縫い付けてある場合があるので、はさみで切りながら外すときれいに外れますよ。

持ち手を外す

最後に持ち手を外します。引っ張っただけで外れる場合もありますが、うまく外れない時はペンチを使うと良いでしょう。引き抜くのが難しい場合は無理せず、そのままでも大丈夫なことが多いです。

ペンチを握る手元

処分する以外の方法

まだ使えそうな傘であれば、処分以外の方法もあります。サステナブルな生活を考えるうえでも、捨てる前に一度検討してみてはいかがでしょうか。

フリマアプリに出品する

ブランドものの傘や人気キャラクターとコラボした傘など話題性のある傘はフリマアプリに出品してみるのも良いでしょう。一度出品すればあとは売れるのを待つだけです。
ただし、売れるまでの期間の予測が立てられないので、家の中に保管するスペースがなく今すぐ手放したいという方にはベストな方法ではないかもしれません。また、コンビニで売られているビニール傘は需要が少なく、売れにくい傾向にあるのでビニール傘の処分を考えている方も注意が必要です。
傘の大きさによっては配送料が高くついたり、売れた後は梱包や発送作業が発生するので、出品の際はその手間や手数料を考えた上で金額をつけると良いでしょう。

買取業者に依頼する

こちらもブランドものの傘などが主に対象ですが、買取業者に依頼する方法もあります。買取専門店やリサイクルショップで買取を受け付けていますよ。
フリマアプリは自分で値段をつけたり売れるまで商品を手元に置いておかなければならないのに対し、業者に買取を依頼すると適正な市場価格で値付けしてくれ、買取となった場合はすぐに商品が手元から離れる、というメリットがあります。
中古品であっても買取してもらえることもありますが、未使用品に近かったり、有名ブランドのものであればあるほど高く値付けしてもらえる傾向にあります。
ほとんどのショップでは無料で見積りを受け付けてくれているので、気軽に利用しやすいのも嬉しいポイントです。

寄付する

傘の寄付を受け付けている団体に寄付するのも一つの方法です。代表的なところでは、NPO法人「ワールドギフト」。国内外の傘の寄付を受け付けています。梱包サイズによって金額が決められており、その金額が寄付金に充てられます。インターネットから申し込みをして自宅から段ボールに入れて発送すれば完了なので、すぐに傘を手放したい方にもおすすめです。壊れた傘も金属資源として再利用ができるので受付できます。
寄付なので当然ながらお金をかけることになりますが、自分にとっての不用品を誰かの役に立てることができます。「どうせ捨てるなら」と思われる方は選択肢に入れてみても良いかもしれません。

傘修理店に依頼する

誰かに使ってもらう以外に、傘を修理してまた自分で使い続けるのも良いでしょう。思い入れのある傘であれば、簡単には手放せませんよね。
ビニール傘や大きく破損している傘は修理が難しい場合が多いですが、一部のパーツだけ壊れている等の場合は修理業者が受け付けてくれることもあります。また、傘専門店から購入した傘であれば購入日からの有効期間はあるもののアフターサービスとして修理を受け付けていたり、期限が過ぎたものでも有償の修理サービスを受け入れてくれる場合が多くあります。買ってからまだ日の浅い傘は、一度購入した傘会社のサービス内容を確認し、問い合わせてみてはいかがでしょうか。

意外と多い「傘の消費量」

日本人のコンビニ傘の消費量は世界一

日本は、「傘の消費量が世界で一番多い国」であることをご存じですか?
海外では多少の雨では傘を使わず、服のフードなどで雨をしのぐという文化があることや、冒頭にあったとおり日本ではコンビニなどの身近な場所に傘が安価に販売されているなど、そもそも傘を使用する機会が多いことも関係しています。

日本で年間に消費される傘は約1億2,000〜3,000万本とも言われており、さらにその6割以上はビニール傘が含まれると推測されています(引用元:日本洋傘振興協会)。安価で手軽に購入できるビニール傘だからこそ、「大切に長く使おう」と考える人が少ないことが分かりますよね。

しかし、傘はさまざまなパーツで構成されており、土にかえるような素材が使われているものはほとんどありません。つまり、気軽に廃棄してしまうと環境負荷が高いものなのです。
サステナブルな考え方が注目されている昨今、できれば環境に配慮した使い方を目指していきたいですよね。

そこで、次の章では環境に配慮した長持ちしやすい傘の選び方をご紹介します。

環境にやさしく長持ちしやすい傘の選び方

苔の上に乗ったガラスの地球儀

今回は、

  • そもそもの廃棄を予防する「耐久性の高い傘」の選び方
  • 生産過程や廃棄後も環境にやさしい「サステナブル素材の傘」の選び方

についてご紹介します。

廃棄を予防する「耐久性の高い傘」の選び方

安価な傘が壊れやすい?

コンビニのビニール傘に限らず、安価な傘はたくさん販売されています。「とにかく何でもいいから適当な傘を買おう」と考えているとついついこういった安い傘を選んでしまいがちですが、壊れにくさの観点でいくと注意が必要です。
安い傘は手が出しやすい反面、骨組みの強度が弱かったり、全体の作りが甘かったりする場合があります。そういった傘は壊れやすく、何度も買い直して環境にも経済的にも負担がかかってしまいかねません。すべての安価な傘が壊れやすいわけではありませんが、しっかりとした構造・素材が使われていて多少価格帯が高めのものを選ぶ方が壊れにくく、丈夫な傘を選びやすくなりますよ。

おすすめの価格帯

先述したとおり、傘の価格は安いものから高いものまで多種多様です。100円ショップで売られているものもありますよね。
一概に正解とは言い切れませんがだいたい最低2,000円以上の価格帯のものであれば、必要な耐久性は備わっている傘が多いでしょう。レイングッズをメインで扱っていたり、傘専門店のものはそれまでに蓄積されてきた技術がたくさん詰まっているので、特におすすめです。

耐風構造の傘だと安心

価格だけでなく、それぞれの傘の特長にも注目してみましょう。「軽量」や「開閉がラク」など、傘によってセールスポイントが異なるので、自分の優先度を考えたうえで選ぶと良いでしょう。
「壊れにくい傘」という観点であれば、耐風構造のものが安心です。しっかりとした作りでも軽量素材が使われているものは想像以上に軽やかな持ち心地なので、ストレスなく持ち運べるでしょう。

環境にやさしい「サステナブルな素材が使われている傘」の選び方

環境に配慮した素材が使われている傘も最近のトレンドです。
例えば、廃棄ペットボトルから作られた再生生地、植物や微生物由来のバイオ素材を使ったものなどさまざまな種類のエシカルな傘が販売されています。
長く使用した後に壊れてしまっても、自然にかえるような優しい素材のものが多いのでぜひ購入の際に検討してみてはいかがでしょうか。

a.s.s.aのおすすめの傘を紹介!

最後に、傘ブランド「a.s.s.a」でおすすめの傘を2つご紹介します。
上述した「環境に配慮した傘を選ぶポイント」を押さえた傘も豊富にラインナップしているので、新しく傘を買う際の参考にしてみてくださいね。

耐風×ジャンプ傘「RJ650 LA FRANCE」

ラ・フランス柄の傘を持ってほほ笑む女性

ゆるっとしたラ・フランス柄がかわいいワンタッチジャンプ傘。
親骨にはグラスファイバー骨を使用しているので、軽いのに風に強い丈夫な構造になっています。傘が強風にあおられてひっくり返ってしまっても、通常の傘を閉じる動作をするだけで簡単に元通りになる優れもの。耐風傘というと少し無骨なイメージがあるかもしれませんが、この傘ならおしゃれな気分を味わいつつ、強風の日でも安心して持ち歩けますよ。

▼こちらからご購入いただけます。
RJ650 LA FRANCE

サステナブル生地を使用「FL618 フラワーヒートカット」

日傘を持ってほほ笑む女性

こちらの傘は、a.s.s.aのサステナブルシリーズの一つ。廃棄されたペットボトルを再利用した生地を使用しています。また、生地の製造過程でも二酸化炭素排出量の約80%を削減しており、よりエシカルな商品になっています。
木の中棒は自然にかえる素材として採用されていますが、通常の金属棒を使った素材とは少し異なり、あたたかい落ち着いた雰囲気を演出してくれますよ。これを機にサステナブルな傘に興味が出てきた!という方はぜひ検討してみてください。

▼こちらからご購入いただけます。
FL618 フラワーヒートカット
※こちらの商品は晴雨兼用日傘です。

壊れにくい傘でサステナブルに過ごそう!

いかがだったでしょうか。
今回の記事では、

  • 傘の捨て方パターン
  • 傘の消費量
  • 長持ちする傘の選び方
  • おすすめの傘

をご紹介しました!

一定価格以上の壊れにくい傘は最終的なコストパフォーマンスも高く、環境にもお財布にもやさしいのが嬉しいポイントです。
これからは壊れにくい傘を選んで、サステナブルに過ごしましょう!